音楽紀行
| 曲名 | バッハ:無伴奏チェロ組曲第１番 |
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| バッハ 「無伴奏チェロ組曲」CD | １/ ２/ ３/ ４/ ５/ | |||||
| バッハCD | バッハ作品集 | |||||
| 試聴(YOU TUBE) | バッハの「無伴奏チェロ組曲第１番」(プレリュード)はこちらで試聴できます。 | |||||
| 楽譜、譜面 | バッハ「無伴奏チェロ組曲」の楽譜 | |||||
| クラシック・ピアノピース | ピアノピース | |||||
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聴きやすいです♪(≧ω≦)♪私の思い入れ
出会いと紹介するCDについて
いつの日か記憶にありませんが、おそらくCMやドラマで使われていたものを聴いてCD
をレンタルした思われます。 今は売っていないと思いますが「チェロ大好き」といったタイトルのCDでした。
チェロという楽器には馴染みは薄く、オケの構成楽器の一つというくらいしか認識はなか
ったのですが、この曲でチェロという楽器に興味を持ち、有名なチェロの曲ばかり集めた
CDを購入しました。その中にはこの無伴奏チェロの他に、ドボルザークのチェロ協奏曲な
ども収録されていました。
私が所蔵しているCDは今はもう売られていないようです。無伴奏チェロは第１から第６まであり、
これ全部聴くのも辛いので、有名な第１番、しかもプレリュードが最も有名ですので、これが収録されているCDを上に紹介しています。
バッハのいいと取りのCDですので、聴きやすいと思います。
そもそも憂いのある音色のチェロですが、この曲の憂いに満ちた曲調が独奏という形式と
あいまって聴く人の魂を揺さぶる。
独奏のチェロは本当に美しい。
ちなみに、私自身は第１番をすべて通して聴いたことかありませ
ん・・・。いいとこどりということで・・。
まだ明けぬ暗がりの湖畔の傍で
若かりし頃｡
バス釣りに狂っていた頃、仲間内で「聖地」として崇めていた福島県のＨ湖。
関東近辺の湖は観光地化したところが多く、このＨ湖は人の手が入っていない自然の美し
さが残る稀有な湖。このＨ湖に魅せられ、東京からよく通ったものです。
東京から４時間
くらいかな。この世のものとは思えない美しさ。たまに車のCM撮影をやってました。
夜中に東京を出て東北道を北上する。ロッド（竿）が１０本、タックル（釣具）が車の中
一杯に詰め込まれている。走る釣具屋ってところかな｡｡。
湖畔についたのはまだ夜も明けぬ午前３時。
「早すぎたな」とＹ先輩。
湖畔近くギリギリまで車を持っていき、その日の戦略を先輩と議論しつつ、まどろむ。
ラジオのスイッチを入れるも、こんな山奥の湖畔ではＦＭ電波は届かず。
唯一同調したのはＮＨＫのＡＭ放送。
そこから蚊の鳴くような音が聞こえ、やむを得ず、これを聴く。
クラシックの番組のようだ｡スピーカーから流れてきたのは無伴奏チェロ。
漆黒の闇の中、
虫の音が聞こえてくる。そしてチェロの音色が車中に流れる。
無性に寂しくなり、郷愁に似た感覚が湧き上がる。
虫の声とタバコの煙。
沸かした珈琲の
香りと、チェロの音色。
漆黒の世界に視覚以外の感覚が研ぎ澄まされる。
ジャズしか聴かないＹ先輩。
「悪くないね。クラシックも」
そして白々と夜が明け、僕らは戦闘体制へと入った。
自然の中で聴いたこの曲とシチュエーションは一生忘れることのできない思い出だ。こういった
時間はもう二度と訪れないだろう。
（Ｙ先輩はきっと忘れているだろう。傍にいるのがＹ先輩ではなく、美しい・・だったら）
