チャイコフスキー: バイオリン協奏曲ニ長調作品35
曲名 | バイオリン協奏曲ニ長調作品35 |
メンデルスゾーン&チャイコフスキー : ヴァイオリン協奏曲 posted with amazlet on 06.07.25 スターン(アイザック) フィラデルフィア管弦楽団 メンデルスゾーン オーマンディ(ユージン) チャイコフスキー ソニーミュージックエンタテインメント (1999/07/01) 売り上げランキング: 43,530 |
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作曲 | チャイコフスキー | |
演奏 | アイザック・スターン | |
CD | チャイコフスキー作品 | |
試聴(YOU TUBE) | 「チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調作品35の1楽章」はこちらで試聴できます。 | |
楽譜 | チャイコフスキーの楽譜 | |
クラシック・ピアノピース | ピアノピース | |
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私の思い入れ
7本のテープ
この曲との出会いは古い。中学生の頃だろうか。TVショッピングというものが世の中に 現れた頃の話。我が家にはじめて「ステレオ」なるものが届いた。それまでは「カセット デッキ」が我が家の音楽源。いわゆる「ラジカセ」だ。ラジカセという言葉はもう死語に なっているのかしら? 詳しいことは覚えてませんが、TVショッピングで親が買ったのでしょう。で、お約束で すが、購入すると漏れなく「おまけ」がついてくる。そのおまけが、これまたありがちな 「ホームミュージック集」と題したカセットテープだ。確か7本くらいはあったのかな。 このテープはもう、聞き倒した。テープが伸びきるくらいに。 テープ毎にテーマがあってその中の「バイオリン協奏曲集」にこの曲が収録されていた。 A面だ。B面はこれまたありがちなメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト。
何故この曲にはまったのだろう
最初からA面のチャイコフスキーばかり聞いていた。メンデルスゾーンが嫌いという訳で
はなかった。ロシア系を好む傾向がこの時期からあったのだろうか?メンデルスゾーンの
ほうは、最初っから女性の鳴き声のような、相当物悲しい雰囲気が一杯。一方、チャイコ
フスキーのほうは、勿論、派手さは無く、物悲しい雰囲気はあるのですが、どこか郷愁を
帯びた、、家に帰りたくなるような、そういった雰囲気が心に響いたのでしょうか。
特に1楽章の独奏の部分、カデンツァと言う?のでしょうか。この部分が特に好きです。金切
り声のような入りから、なんとなく民族音楽っぽい(個人的にはジプシー<今はロマと呼ぶ
>音楽のように感じます)曲調になっていく。激しさが徐々に増していく。狂おしいとても
言うのでしょうか。胸を掻きむしられる、そういった気分になります。この部分だけ繰り返
し聴いていました。
捨てることができない。。
アナログからデジタルに移行し、膨大な数のカセットテープ資産は破棄しましたが、なぜ かこのテープは捨てることができませんでした。この協奏曲集だけでなく、7本のテープ すべてに中学生の頃の思い出が詰まっているような、だから、捨てることができなかった。 恥ずかしい言い方をすると、いわゆる「青春」の思い出ってやつですね。
7本のテープの行く末
少し前にipodのようなデジタル音楽プレーヤーを購入。僕のは再生だけではなく、イヤホ ンジャックに繋ぐと録音できるタイプだ。この機能を見たとき、真っ先に7本のテープの ことを思い出した。そして録音。僕の思い出はすべてデジタル化されたって訳です。チャ イコフスキーの協奏曲はこのテープ以外にもCDで数枚持っています。でも、やっぱりこ のテープなんですよね。聴くのは。おかげでしばらくご無沙汰だったこの曲をよく聴くよ うになりました。 で、7本のテープ。無論、捨てる・・予定でしたが、CDラックの中でいかにも納まりが 悪そうな、まわりのCDに気兼ねしているような、そういった様子で鎮座してます。
ちなみに指揮者はユージン・オーマンディ。演奏はアイザック・スターン。フィラデルフィア管弦楽団。 テープでは勿論売っていません。指揮、演奏家の組み合わせ的にもおそらくこれだろうと思われるCDを上に紹介しています。