ホリー・コール/コーリング・ユー Calling youのCD
曲名 | コーリング・ユー Calling you |
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歌 | ホリー・コール | |||||
出身 | カナダ | |||||
CD | ホリー・コール集 | |||||
DVD | 映画バグダッドカフェ | |||||
サウンドトラック | バクダットカフェのサウンドトラック | |||||
試聴 | 「コーリング・ユー Calling you」はこちらで試聴できます。 | |||||
JAZZの楽譜 | ジャズの楽譜集 | |||||
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私の思い入れ
真夜中にどうぞ
この曲は言うまでも無く映画「バグダッド・カフエ」のテーマ曲です。アメリカの西部の砂
漠を舞台にした映画で、独特の雰囲気をもった名作です。
この映画が醸し出す雰囲気を決定付けたのがこの「コーリング・ユー」。
この曲は様々なアーティストが歌っています。バグダッド・カフエのコーリング・ユーは
ジェヴェッタ・スティールが歌っています。勿論、ジェヴェッタ・スティールの声も好きですが、私はホリー・コールの透き通った声
に引き込まれました。
肌寒い夜に、窓を開け、そよ風を受けながら、ぼんやり聴く。幻想
的な世界へ誘われます。
このアルバムはこの曲以外にも素晴らしい曲が収録されています。私の中では「定番」に
なっています。
映画と音楽
気だるく、哀愁を帯びた曲調。映画の「色」があるとすれば、この曲がこの映画を見事に色付けした。
映画音楽は映画のイメージを決定付ける極めて重要な要素。商業的に売れる、売れないといった発想
では無いはずです(邦画はその傾向があるように思えますが)。
映画の骨格を決めるのは主題であり、脚本であり、それを演者が体現する。極論ですが、
ここまでは「小説、物語」を文字という媒体以外で表現したに過ぎない。無論、演者の力
量に寄るところも大きい。文学を違う形で表現したものに過ぎないとすれば、乱暴ですが
映画は文学の延長として捉えることもできる。
「演出」は演者の振る舞いから、衣装、舞台装置にまで及ぶ。これは映画の無形の「骨格」
に製作者が原作のイメージを製作者の意図を有形化したものだと考えます。勿論、ここで
芸術的演出を入れ込むことを意識する製作者も多くいます。
製作者が直接的に意図とするものを表現すること以外に、間接的に観客の深層心理へ訴え
る手段、それが音楽だと思います。あるシーンを描く。そのシーンに合った曲で感覚的に
その映像を捉える。この曲はまさに、このパターン。
効果音的ではありますが、私の好き
な「マトリックス」のエレベータホールでの銃撃シーン。低いベース音が、シーンの激し
さを助長する。また、戦争系の映画において、敢えて幻想的なクラシックを用いることで、
虚しさや憤りを表現する。「プラトーン」で使われるバーバーの「弦楽のためのアダージョ」など。
音楽を用いていない映画があるのだろうか?