高木 正勝 : GIRLSの試聴と楽譜
まるでドビュッシーを彷彿するようなきらびやかな旋律。ゆるやかに、そして静かに始る。 そこには少女がそっと佇むのが見える。そして徐々に激しさを増す。屈託の無い少女の笑 顔が夢の世界の中で現れては消える。時折現れる低音のベースラインが絶妙だ。
このアルバムに収録される「Birdland#3」も素晴らしい。これは「girls」よりクラシックっぽく、メラン コリックな旋律が美しい。坂本龍一の領域にまで達する人なのでは?
そして同梱されるDVDの映像も衝撃的だ。
girlsの映像は鳥肌がたつ。画面をボーッと眺めていると、どこかトリップする気分。 僕はこの映像に出てくる少女を見ると、彼女の身に起こった悲しいことを想像した。
観る人によると思いますので、あくまでも私自身が感じたことですが。
彼女はもうこの世にはいないのでが ないだろうか。回顧する父親の頭の中を覗き込んだ・・・そんなふうに受け止めた。