ラフマニノフ:前奏曲 作品3-2「鐘」/Prelude OP.3-2 の試聴と楽譜
ラフマニノフの前奏曲の 中で最も有名な曲がこの作品op3の2、通称「鐘」。
「通」?の方の中では「Cシャープ」と呼ばれています。
この「鐘」はフィギュアスケーター浅田真央さんの2009年のテーマ曲。この曲は踊り向きな曲では無いのですが、なぜこの曲を選んだのか聞いてみたい。さまざまなプレッシャーに苦悩していた頃だと思うので、こういう重厚な、悲壮な曲を選んだのか?
浅田真央さんは今までも、ショパンのノクターンや幻想即興曲、ドビュッシーの月の光、ハチャトリアンの仮面舞踏会といった クラシックを取り上げています。ラフマニノフのピアノ協奏曲は特に好きみたいですね。
前奏曲(プレリュード)と言えば、ショパンの24の前奏曲が最も有名。
この24という数字はバッハの「平均律クラヴィーア」が「長短調のすべてを使った」曲集で、 ショパンやスクリャービンが24の前奏曲を作曲した。ショパンは「雨だれ」が有名です。で、ラフマニノフも24の前奏曲を作曲していますが、厳密には「前奏曲集」。今回の作品32(13曲)の他に 作品23(10曲)、作品3(1曲)で構成されています。
24の前奏曲の中で最も有名なのが、作品3-2.通称「鐘」。高らかに鐘を鳴らすような、力強い出だしが印象的です。